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  1. 紀要論文
  2. 久留米大学商学研究
  3. 第11巻第4号(2006)

「追い貸し」の合理性について

http://hdl.handle.net/11316/00001538
http://hdl.handle.net/11316/00001538
9e9bcdb0-aef5-476f-a9c6-ea5fbf25ab84
名前 / ファイル ライセンス アクション
syogaku11_4_171-204.pdf 本文(Article) (1.9 MB)
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2020-07-21
タイトル
タイトル 「追い貸し」の合理性について
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
その他(別言語等)のタイトル
その他のタイトル Can Soft Budget Constraints Be Rational?
著者 塚崎, 公義

× 塚崎, 公義

WEKO 826

塚崎, 公義

ja-Kana ツカサキ, キミヨシ

en Tsukasaki, Kimiyoshi

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 銀行が合理的に行動したとしても、「実質債務超過でありながらリストラを怠っている借り手に対して追い貸しを行なう」ことはあり得るし、それが国民経済的に望ましい場合もある。したがって、「追い貸しだから問題だ」とは言えない。たとえば建設中のビルを完成させるための資金を追い貸しすることは、銀行の回収額を増加させるのみならず、生産的で国民経済的にも意義のあるプロジェクトである。また、債務超過であっても借り手が自力で利払いを行なっていれば、これに対する追い貸しも、銀行にとり合理的で国民経済的にも意味がある。「銀行が利払い資金を追い貸しして借り手を延命させ、自己資本の毀損を防いでBIS規制の制約を逃れる」という行為も、銀行にとっては場合により合理的な行為であり得るし、国民経済的にも有害とは言い切れない。マクロ的な資金配分への悪影響が限定的である一方で、貸し渋りを緩和する効果も期待でき、しかも景気が回復するとこうした追い貸しが縮小されていくメカニズムが内包されているからである。銀行がBIS規制逃れの目的で追い貸しを行なう場合には、モデル上は、「借り手の資産が少ないほど追い貸しを受けやすい」という逆転現象が生じ得る。もっとも、90年代の邦銀の状況に鑑みれば、そうした実例は多くなかったと思われる。銀行が追い貸しを行なうことが予想されると借り手がリストラを怠るという問題があるため、銀行としては「リストラしないと清算する」と脅す必要がある。
書誌情報 久留米大学商学研究
en : Journal of commerce,Kurume University

巻 11, 号 4, p. 171-204, 発行日 2006-03-25
出版者
出版者 久留米大学商学会
ISSN
収録物識別子タイプ ISSN
収録物識別子 1342-047X
書誌レコードID(NCID)
収録物識別子タイプ NCID
収録物識別子 AN10552088
論文ID(NAID)
識別子タイプ NAID
関連識別子 110007183820
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Ver.1 2023-06-19 07:46:44.820957
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